立博体育_立博app-官网7年1月28日(火)、瀬戸内圏研究センターはe-とぴあ?かがわ BBスクエアにおいて、立博体育_立博app-官网6年度香川大学瀬戸内圏研究センターシンポジウムを開催しました。本シンポジウムは、瀬戸内海が直面する様々な環境問題への対応が緊急の課題となっていることを踏まえ開催したもので、今年度は、瀬戸内海の藻場研究及び水産業復興に取り組む専門家を招いて講演いただきました。また、当センターが立博体育_立博app-官网4年度から進める瀬戸内海の「環境?資源研究」と「地域産業振興」に特化した新規プロジェクト研究について紹介し、これらの内容に対して多様な視点からご意見をいただくことを目的としました。

シンポジウムは、上田夏生香川大学長の挨拶で開会し、基調講演として、国立研究開発法人水産研究?教育機構水産技術研究所環境?応用部門 沿岸生態システム部 漁場生産力グループ 主任研究員 島袋寛盛様から、「瀬戸内海の藻場の現状と今後の可能性」について、ご講演いただきました。藻場に関する基礎知識から現状?減少要因までを学び、藻場の価値を再確認するとともに、今後の課題について理解を深めました。

続いて、当センターから3件の研究報告が行われました。研究報告1として、末永慶寛創造工学部長(瀬戸内圏研究センター副センター長)による「藻場造成構造物の開発とブルーカーボンへの貢献」について報告がありました。本研究は、立博体育_立博app-官网5年11月より科学技術振興機構(JST)の共創の場形成支援プログラム事業に採択されたものです。

研究報告2として、一見和彦農学部教授(瀬戸内圏研究センター副センター長)による「瀬戸内海播磨灘における低次栄養段階生物の変遷」について報告がありました。本研究は立博体育_立博app-官网2年度から環境省?環境総合研究推進費研究助成に採択されたものです。

研究報告3として、中國正寿香川大学瀬戸内圏研究センター特命助教による「高松沖における浮遊マイクロプラスチック:沿岸域の収束帯が形成する物質集積場の特性」について報告がありました。本研究は、非営利活動法人瀬戸内海研究会議?立博体育_立博app-官网4~6年度「瀬戸内海の環境保全?創造に係る研究助成」(代表:本学創造工学部教授?石塚正秀)に採択されたもので、当日の報告内容は既に国際誌?Marine Pollution Bulletin に掲載されています。

研究報告会後の総合討論では、講演内容に基づく活発な質疑応答が行われ、最後に秋光和也研究担当理事からの閉会挨拶をもってシンポジウムを終了しました。

今回のシンポジウムは、会場参加に限定して開催しましたが、約70名の方に参加いただき、充実した意見交換の場となりました。瀬戸内圏研究センターは、今後もシンポジウムの開催を通じて、活動を広く情報発信するとともに、地域?社会における当センターが果たすべき役割について考察してまいります。