副学長閑話(2018.3)
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趣味か高じて??? 東京?上野のお山の南端に不思議な「池」がある。漢文の返り点を付ける練習になりそうな名称の「不忍池」(しのばずのいけ)である。読み方も不思議であるが、不思議な力が私に講義や研究をサボらせ、群生した蓮や「何を食べたらこんなに成長するんだ」と思うような野鯉をぼんやり眺めることもしばしばであった。そんな風景を目の当たりにしながら、ある時、「池の水はどこから来ているんだろう?」と思い、調べてみることにした。 |
理事閑話(2018.2)
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皆さん、こんにちは。昨年10月から理事?副学長に-なりました。どうぞよろしくお願いします。今は?もっぱら屋内用務の日々ですが?これまで農学部でキウイフルーツなどの果樹の品種改良に携わり?自生資源の探索のため全国の山間地を巡ってきました。折角の機会なので?ここで関連する話題を一つご紹介したいと思います。 皆さんは?徳島の代表的な観光地「祖谷のかずら橋」をご存じかと思います。平家の落人が?追っ手を逃れて隠れ住んだ深山の渓谷にかかる吊り橋です。この吊り橋は?現地に自生する蔓を編んで架けたもので?追っ手が迫ると切り落として侵入を阻んだと伝えられています。 現地で「シラクチカズラ」と呼ばれる吊り橋の材料となる蔓植物は?じつは標準和名を「サルナシ」という?冷涼地に自生するキウイフルーツの仲間です。今や「かずら橋」は?重要な観光資源の一つとなりましたが?3年毎の架け替えに必要な「シラクチカズラ」の蔓が不足しつつあるとのことです。 これまで現地でも蔓の増殖が試みられてきましたが?自然環境に戻してうまく根付かせることは?なかなか難しいようです。この度?縁あって?国有林を管轄する四国森林管理局?徳島森林管理署と三好市?香川大学農学部の三者で協定を締結し?「シラクチカズラ」の苗の繁殖や蔓?果実の活用に協力して取り組むことになりました。太い蔓に成長して「かずら橋」の材料として使えるようになるまでには?長い年月を要することから?世代を越えた息の長い取り組みになりそうです? 「シラクチカズラ」のような?地域連携に繋がるシーズ(種子)は?思いがけないところに埋まっていて?ふとしたきっかけで芽生えるものだなあと実感しています。皆さんの足元にも?きっとありますよ。 |
理事閑話(2018.1)
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現在は、まだスタニスワフ?レム氏作のSF小説「ソラリス」や手塚治虫氏の作品「鉄腕アトム」のような世界までには至っていませんが、専門分野も猛スピードで陳腐化していく時代となって参りました。これまで人間にしかできなかったことが、AI(人工知能)【Artificial Intelligence】に取って代わられるということもそんなに遠い世界ではないと東京大学大学院技術経営戦略学専攻の松尾豊特任准教授(香川大学附属坂出小?中卒業生)が述べられています。 2030年頃には、今のAIの概念を超えた次世代のAIが生まれていると予測する研究者もいます。AIと人間との境目は、生物か否かになるのでしょうか。AIが人間を超える時それは、SF小説「ソラリス」のような世界となっていくのでしょうか。益々人間とは何かという研究が重要になってくるような気がします。「ソラリス」の中に「分からなさを引き受けながらも答えを求め続ける」という表現がありますが、未来を託されている皆さんには、このような感性を身に着けることが重要な時代になってきたのではないでしょうか。 この感性を磨くために学友と共に「ワクワク感」や「ドキドキ感」「知的好奇心」を研ぎ澄まし「他者を感じる感性」を豊かにすることで、AIとの違いが生まれてくるのではないでしょうか。しかし、世界トップの大学院でいくら学んでも「この禿」「お前なんか死んでしまえ」では、せっかくの高等教育機関での学も無意味なものになってしまいます。知識に裏づけられた知性をもとに、異なった知識や考え方に対しても尊厳と共感を持ちながらコミュニケーションをする。そして学び続けることで未知への冒険者としての感性が研ぎ澄まされるのではないでしょうか。 |
学長閑話(2017.12)
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前回の「学長閑話」では米国のサンフランシスコに拠点を置くミネルバ大学について少し触れた。今回はその続きを書かせていただく。 東京大学の堀井秀之教授らが率いられるイノベーションの学校「i.school」が、香川県内の高校生を集めて東京大学イノベーションサマースクールを本年8月に小豆島で開講した。その際にファシリテーターとして参加した外国人学生の中に、ミネルバ大学の学生が参加していた。2014年に開校したばかりの大学だが、すでに世界各国から注目を集め、合格率は2%前後という狭き門でハーバード大学以上の難関になっているとのこと。米国の大学ではあるものの留学生の比率が75%と大変高く、私が小豆島で遭遇した学生も一人はインド出身、もう一人は韓国出身だった。自信に満ち溢れて、香川県の高校生とのグループ討論をリードする彼らの姿が印象的であった。 ミネルバ大学はキャンパスを保有しておらず、授業はすべてon lineとフィールドワーク型のようである。学生は4年間で世界7都市(アジアではソウルと台北、残念ながら日本の都市は入っていない)を渡り歩いて各都市に所在する大学寮で共同生活を送っている。学費の安さは際立っており、米国の大学生の学費の平均の4分の1程度で、学生の必要度に応じた奨学金制度も導入しているため、世界中から学生が集まって来ているようだ。 なぜ、このようなユニークな大学が誕生し、世界中から注目を集めているのか。背景には我々の社会や生活環境が高度にIT化し、人工知能の導入などで目まぐるしい速度で変化が起こっている一方で、教育の進化がついていけていない現状があるのではないだろうか。ミネルバ大学の校訓は“Sapientia Critica(批判的知恵)”。上書きされる一時的な「知識」ではなく「知恵」と学び続ける「好奇心」を何よりも重要視しているようだ。入学試験は独自の設問集を用いて施行されているそうだが、TOEFLやSATなどの外部試験を一切受け付けていない。料金を払えば何回も再トライが出来て高得点を取れるテストは裕福な家庭の子息に有利になるからだとのことで、我が国の入試改革とはコンセプトが根本的に違うことに愕然とさせられてしまう。 |
学長閑話(2017.10)
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学長閑話(2017.09)
? 香川大学長 長尾省吾 |
汗と涙の跡?机は残っていた 7月末、約1週間の予定で40年前に脳神経外科の研究と学修を含めてあらゆる人生経験をした米国シカゴのクックカウンティ病院(CCH)訪問とミシガン大学での国際会議に出席してきた。昔の友人の大歓待はさておき、主に若き日の時間を過ごしたヘクトン研究所を訪れた。さすがに建物は古くなり、人の出入りも少なく感じたが、7階にあった私のラボは、40年前の雰囲気とたたずまいを残し、何より驚いたのは、私のオフィス、汗と涙の思い出の机、手術室、研究室が40年前のそのままに残され、掃除も行き届きピカピカで、明日からすぐ使える状態で保存されていたことである。友人は退職したらここでまた仕事をしないかなど嬉しいことを言う。 |
理事閑話(2017.08)
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今、讃岐平野は、美しい。 今?ふるさと 讃岐平野は?圧倒的に美しい。 |
理事閑話(2017.07)
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YOUTH(青春)
「青春とは、人生の一時期のことではなく、心のあり方のことだ。」 |
理事閑話(2017.06)
香川大学 理事?副学長(企画?特命担当) 清水 明 |
遍路の山道を歩く
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理事閑話(2017.05)
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マツバウンラン
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理事閑話(2017.04)
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クールジャパン
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