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博士前期課程 材料創造工学専攻2年 清家 都宏

博士前期課程 材料創造工学専攻2年 清家 都宏

インターンシップ期間: 3ヶ月間
インターンシップ受け入れ協定校: ボン=ライン=ズィ-ク大学(ドイツ)
インターンシップ先: ボン=ライン=ズィ-ク大学自然科学科

私はドイツのボン=ライン=ズィ-ク大学の自然科学科で3ヶ月間(2013年10月~2013年12月)の国際インターンシップを行いました。配属された研究グループでは、有機化学をベースに生体高分子である〝リグニン″のバイオマスとしての利用価値に着目し研究を行っており、私はリグニンの抽出?精製に関する研究に携わらせていただきました。香川大学で学んだ研究に対する考え方や姿勢を活かし、主体的に考え行動できる力を養うこと、そして、今までの自分にない新しい価値観を得ることを目標とし、実習に取り組みました。

Biopolymer研究グループ
Biopolymer研究グループ(左端:Witzleben氏 右端:Schulze氏)

研究活動を通じて、自身のコミュニケーション力不足から、教授や同僚と上手く意思疎通が図れない場面もありましたが、どうしても伝えなければならないことや、確認したいことなどを紙に書き起こしたりしてきちんとディスカッションが成り立つように工夫したり、毎晩、次の日大学で言う小ネタをネタ帳にしたためては披露していました。「ネタ」に関して言えば、ごく稀に手ごたえを感じることもありましたが、おおよそほとんどの私のネタは所望になかったようで、私がネタを披露する度、みんなやさしい笑顔を顔に張り付けたまま黙り込んでしまいました。その度に私は「これが異国文化の洗礼か」と打ちひしがれ、枕を濡らす日々を送っていました。(しかし、それも今となっては良い思い出です。)

3ヶ月間の国際インターンシップ通して、工学的な専門知識を得たり、語学力の向上を図るだけではなく、異国の文化に直に触れることで、自分を見つめ直し、新しい価値観を得ることができたと思います。初めての海外生活は、毎日が新しい経験の連続でした。したがって、日常は大変目まぐるしく退屈している暇がありません。もちろん楽しいことばかりではありませんでしたが、日々の何気ない出来事一つ一つが、私にとってかけがえのない経験となり自分を強くし、成長させてくれたと感じています。

オープンカフェ
寮の近くのオープンカフェ(柄にもなくよく通った)

ケルンのクリスマーケットにて
ケルンのクリスマーケットにて

僕の好きな言葉に「創造的人生の持ち時間は10年」という言葉があります。人は、自分のその10年のために“努力を惜しんではならない。” “精一杯生きなければならない。”ということです。(そう自分で解釈しています。)学位を取ったら、就職したら “学び” が終わるわけではないと思います。今回のインターンで得た数多くのかけがえのない経験、そして、そこで得た思いをこれからも胸に秘め、自分の“10年” に向けて、新たなスタートを切りたいと思います。