防災?危機管理コースの学部3年生を対象とした「危機管理実習」で、学生たちが自ら企画?運営する災害対策本部の図上シミュレーション訓練を行いました。この実習では、訓練や研修を企画?運営するための知識や技術を身につけることを目的としています。

実習の最終回では、コンピュータシステムを活用した図上シミュレーション訓練を実施しました。学生たちは、本部班?消防班?教育班など、自治体の災害対策本部を模したチームに分かれ、訓練システムから送られる被害状況を分析し、迅速に情報を集めた上で適切な対応を判断し指示を出すという実践的な訓練に挑みました。

今回の訓練では、学生たちを2グループに分け、それぞれが訓練の運営を担当しました。訓練シナリオの作成、進行に必要な資料（パワーポイントなど）の準備、訓練当日の進行まで、すべて学生が担当しています。「危機管理実習」だけでなく、3年生までに学んだ知識を総動員し、グループで話し合いながら訓練を企画?実施することが求められました。

学生たちは、シミュレーションを通じて意思決定の重要性や情報共有の難しさを体験し、現場で求められる危機対応力について深く考える機会となりました。