公益社団法人日本パッケージデザイン協会（JPDA）は、今年度が第３回となる学生向けのアワード「日本パッケージデザイン学生賞2024」を開催し、2年生の倉橋芽生さんの作品「つきてらす?うさぎのお月見だんご?」が企業賞ツジカワ賞を、同じく２年生の髙橋周汰さんの作品「襷米」が信藤洋二賞の審査員特別賞を、4年生の平田智望さんの作品「Thank 吸」が田中彩華賞の審査員特別賞を受賞しました。

　パッケージデザインの新しい魅力と価値を学生と共に発掘?伝播していくことを目的に開催される同アワード。第3回となる今回は「かわる」をテーマに、オリジナリティのあるパッケージデザインのアイデアが募集され、全国の大学?専門学校から744点の応募がありました。
　一次審査では一次審査員（JPDA会員）により入選作品237点が選ばれ、香川大学造形?メディアデザインコースからは31点が入選に選出されました。香川大学は、昨年に続き、全国の大学?専門学校の中で最多の入選数となりました。二次審査においてはJPDA会員審査員12名に外部特別審査員5名を加えた17名による討議にて、30点の入賞作品を決定いたしました。本学からは３名の受賞となりました。

■? 企業賞ツジカワ賞
? ?＜つきてらす?うさぎのお月見だんご?＞　倉橋芽生さん

作品のコンセプト
　販売時には半月の形をしたパッケージ。少しずつ開くと満月になり、満月になると蓋が開くようになります。蓋を開けると中にはウサギの形をしたお月見団子と普通のお団子が入っています。うさぎが餅つきをしているようだと言われる月のうさぎからの贈り物のデザインとしました。

受賞のコメント
　今回のコンペに参加するにあたり、応募要件に大きな制約がなかったため、エスキースやアイデア出しの段階では悩むことも多かったのですが、昨年の受賞作品や他のコンペの受賞作を参考にしながらアイデアを膨らませ、最終的に今回の作品を完成させることができました。このような賞をいただけたことを大変嬉しく思っております。この貴重な経験を今後の活動に活かし、さらに成長できるよう努力していきます。

■? 審査員特別賞　信藤洋ニ賞
? ?＜襷米＞　髙橋周汰さん



作品のコンセプト
　5kgなどの米を自転車などで買って帰るのに不便を感じ、タスキのように肩から掛けられるこの米袋のデザインを思いつきました。一合ずつの個包装になっていて鮮度を保ったまま使いたい分だけ使えるデザインとなっています。

受賞のコメント
　今回、案を出す段階から実際にモデルを製作したことが賞をとることができた理由の一つだと考えます。モデルを製作することでその先の想像や他の案、課題点を見つけやすかったからです。実際に最初に製作する予定だったものと完成品は作ったモデルから見つかった課題点により、大きく違うものになりました。初めての受賞でとても良い刺激になったのでこれからもさらに良いデザインができるように頑張ります。

?■? 審査員特別賞　田中彩華賞
　＜Thank 吸＞　平田智望さん

作品のコンセプト
　つい放置しがちな除湿剤タンクですが、水が溜まることがちょっと楽しみになるといいなと思い作成しました。容器上部の除湿剤（塩化カルシウム）が水への変化し下に溜まってゆく仕組みを活かしてデザインしました。

受賞のコメント
　日常の中にあるちょっとした面倒くささに、ちょっとした面白さを生み出したいという思いでデザインをしました。今回は、”パッケージ”で何ができるかを考える難しさとおもしろさを感じられる良い経験となりました。デザインをしていると、本当にこれでいいのか、と思うことが何度もありますが、今回の受賞が一つの自信につながりました。今後もいろいろな課題にデザインで向き合っていきたいです。

入選者（28名　エントリーID順）
　嶌村咲陽子(4年生) 戸川桃花(4年生)? 高橋悠一 對馬寛乃 大野真誇 横田沙羅 野堀花朋 中路翔太 甲斐友紀子 小礒有莉 辻元えみり 中嶋綾萌 大島郁織 諏澤美結 古川陽菜 早川翔大 赤澤苺花 髙橋みみ 杉野功典 穐近碧 岡嶋羽菜 平井麻椰 内田湖都 劒持好華 山下歩美　川﨑瑠衣　大川美羽、　　（　）記載のないものは全員２年生

https://student.jpda.or.jp/#winner
公式サイト　https://student.jpda.or.jp

?指導教員：南政宏