グッドデザインニューホープ賞2024で濵田実穂さんが入賞
グッドデザイン賞を主催する公益財団法人日本デザイン振興会は、グッドデザインニューホープ賞2024を発表しました。この賞は若手デザイナーを対象としたデザイン賞です。応募カテゴリーは、「物のデザイン」?「場のデザイン」?「情報のデザイン」?「仕組みのデザイン」の4つの分野があり、今年は606点のエントリーがありました。「情報のデザイン」では9点が入賞し、濵田実穂さん(既卒)が入賞となりました。大場研究室からは3年連続の受賞です。
タイトル
存在を感じられるテレプレゼンスシステム「窓」を用いた復学支援の提案
作品の概要
香川大学医学部附属病院の院内学級に在籍する小学生の児童に対して「等身大の相手が映せる」ほど大きい画面を搭載したテレプレゼンスシステム「窓」を用いて、院内学級と復学先の学級との交流の場を設けた。これにより、長期間学校を離れていた児童が復学する際の心理的負担等を軽減し、スムーズに復学できるような復学支援の行政サービスを提案した。
審査委員による評価
長期入院を経験した子どもたちの心に寄り添い、復学への不安を和らげる温かい取り組みである。復学時の心理的負担を軽減し、教育現場における新しいコミュニケーションの可能性を開拓している。実際の社会的課題に対して、利用者や関係者と共同で、具体的な解決策を提示するプロセスと実行力を高く評価した。子どもたちの笑顔が増える未来を創り出すこのプロジェクトの今後の展開を、心から応援している。
濵田実穂さんの受賞コメント
4年前、「命あるものを幸せにできる人になりたい」という非常に漠然とした夢だけを持って入学した私が、このような社会的に評価してもらえる作品を作ることができるとは夢にも思いませんでした。一般的にデザインと聞くと製品や広告等を思い浮かべますが、デザインには無限の可能性があり、至る所にそのカケラは落ちています。私は大学での学びを通して、自分だけのカケラを集めて、夢への地図を描くことが出来ました。その一歩目がこのように評価されたことは非常に嬉しいことであり、支えてくださった多くの方々に感謝を述べるとともに、その想いを社会に還元していけるようこれからも歩んでいきたいです。
グッドデザイン?ニューホープ賞サイト
受賞作品サイト
指導教員 大場 晴夫