香川大学 創造工学部 准教授 松井 哲也
- 専門分野
- ヒューマンエージェントインタラクション、キャラクター工学
- 主担当コース
- 造形?メディアデザインコース
- 担当科目
- プログラミング
自己紹介?研究紹介
私は、「他者」を工学的に考えることをライフワークにしています。みなさんは、「他者」と聞いた時に何を思い浮かべるでしょうか? 私の考えでは、こちらの予想を裏切る存在?完全な理解が不可能な存在?モデル化ができない存在こそが「他者」であると思います。それは、過去には、「おばけ」や「妖怪」、あるいは「異星人」などとして、人間にモデル化されてきた存在でしょう。そんな他者を「工学」で扱うことは可能でしょうか? ロボットやAIシステムは、そのような他者を実現できる可能性を秘めていると言えるでしょう。しかし、従来のような、人間にとって都合のいいロボットや、単なる「友達」に留まるようなロボットでは、「他者」とは言えないでしょう。本当の意味での「他者」を作る試みは、まだまだこれからです。
Message
-受験生の皆さんへ-
?工学の定義は、「科学技術を用いて、人や社会の役に立つものを作ること」だと言われています。その基本はいつの時代も変わりませんが、同時に人が造ったものは、人間の生活や、時には社会の姿そのものを変えてしまいます。現在、私たちは、情報技術、特にAIが社会の姿を大きく変えていく様を目の当たりにしています。今必要なことは、情報技術やAIをただ警戒するだけでなく、それが私たちの生活をどう変えていくのかを考え、社会がそれらの技術を取り込むことでどのように姿を変えていくのかに思いを馳せることだと思います。それは、何もかもを単純化して理解するのではなく、わからないものはわからないままに受け止めるということです。
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