香川大学 創造工学部 教授 田中 康弘
- 専門分野
- 材料組織学,電子顕微鏡
- 主担当コース
- 材料物質科学コース
- 担当科目
- 工業材料概論,熱力学,材料組織学
自己紹介?研究紹介
同じ物質でも材料として見ると性能には千差万別が生じます。固体の中では原子が規則正しく周期的に配列していますが、実は配列の違いや乱れ(欠陥)によって性能が大きく変化します。配列の違いや結晶の乱れによって、材料中には様々な材料組織が出現します。
約400万分の1ミリの大きさの原子の配列を直接観察することもできる電子顕微鏡を用いて、材料中の組織や欠陥を観察し、優れた性能が得られる条件を明らかにする研究を行っています。欠陥がない材料が望ましい場合もありますが、実は欠陥だらけ、欠陥を活用すると驚異的な性能が得られる場合が多々あります。限られた資源、コストの中でその物質が最高性能を持つ材料となるための組織デザインを考えています。
Message
-受験生の皆さんへ-
マテリアル工学、材料科学って何をやっているんだろう?高校生の皆さんからは一番内容が分かりにくい工学分野かもしれません。でも実際は高校の理科の延長にあるのは物質科学であるマテリアル、材料の世界です。
私は高校生の頃ぼんやりと物性物理学に興味を持って物理学科に進学しました。理学部では物理という学問が相手、マテリアルでは実際の物質材料が相手になります。普通常識では見ることのできない原子の世界を電子顕微鏡で実際に見ることができ、見れば様々な発見があってとても楽しいです。
機械の開発でノーベル賞受賞も偶にありますが、物質発見によるノーベル賞受賞はそれより遙かに多くの事例があります。理科好きリケジョ、リカダンをお待ちしています。
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