奨励賞 川崎 愛珠 「成人年齢引き下げに伴いトラブルに巻き込まれないためには」
香川経済同友会 特別幹事 竹内 麗子
観音寺第一高等学校 川崎愛珠さん、奨励賞の受賞、誠におめでとうございます。
今期、平成22 年4 月からの法改正により、成人年齢が20 歳から18 歳へ引き下げに伴い多くの高校生たちから論文応募を頂きました。
まもなく、コロナ感染と共存の3 年間が過ぎようとしています。今や、世界はコロナ問題だけでなく、ウクライナ問題を始め、エネルギー、食糧、環境等、数えきれないほど多くの問題噴出により、社会情勢は大きく変化混乱し、希望を見いだせない状況に陥っています。
そのような状況下において、川崎愛珠さんを始め多くの高校生たちが、成人年齢引き下げに伴うメリット、デメリットについて真剣に考察し、賛否を含めて、真正面から取り組んでいる姿勢に敬服致しました。
特筆すべきは、既に法改正された現在、今まで以上に課せられる責務や、自分自身を守るための学習や、対応改善に尽力しなければならなくなったことに加え、中学生や高校生等の早い段階における教育の重要性を川崎愛珠さんが指摘していることです。
今、大きな世界変動の中で、人間の尊厳が守られにくくなっています。
人間の尊厳を守る社会構築には、未来を生きる若者の社会参画が必要です。その一環として、政治への参画は国民の義務です。そして、候補及び選挙への参加は成人の義務です。なぜなら、いつの世も政治に無関心な国民は、無能な政治家に支配されるからです。
人間が、人として熟成するには個人差があります。それ故に、更に早い、幼児や小学生段階における教育の開始と、新社会人としてのスタート、そして、100 年を生きるに十分な大器晩成型教育に、大きな期待とエールを贈ります。
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