香川大学女性研究者

轟木 靖子

香川大学轟木 靖子TODOROKI Yasuko

  • 香川大学教育学部 教授

略歴/東京都生まれ。東京外国語大学卒業。大阪外国語大学(現大阪大学)大学院外国語学研究科修士課程(日本語学専攻)修了。1994年10 月香川大学教育学部に着任し、2013年4月より教授。

自分も周囲も大切に

香川大学に来て、四半世紀余が過ぎました。1994年秋に赴任し年が明けて阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件がおこり、めまぐるしく世の中が動きました。その後アメリカ同時多発テロ、東日本大震災があり、現在の立博体育_立博app-官网もそうですが、そのときは「こんなとんでもないことがあるなんて」と思っても、しばらく経つとさらにそれを超えることが起こっています。先が見えない世の中だからこそ、自分が何をしたいのか、どう感じるのかという点を大切にすべきだと思いますし、また周囲の人の支えがなければやっていけないと感じています。私もこれまで多くの方に助けられました。私もほかの方を少しでも支えることができればと思います。

研究テーマ

話し言葉のイントネーション 外国人住民?児童生徒の支援

日本語は最後まで聞かないとわからない、とよく言われます。とはいえ、実際は文の途中に否定とむすびつく表現があったり、話し始めのフレーズでほぼ予測できることも多く、実際の話し言葉ではさらに文末表現とそれにともなうイントネーションが大きな役割を果たします。終助詞の「ね」一つをとっても音調によってニュアンスが変わってきます。標準語でなくても、たとえば、香川方言の「な」も世代によって、文末に使うかどうかも含めて音調に対応する意味?機能に差がみられ、現在その調査を行っています。
日本語学を専門としている関係で、これまで外国語としての日本語教育の仕事にかかわる機会が多かったのですが、最近は日本で生活する外国人住民の支援や子どもたちの教育に関わる研究も行っています。

研究領域

音声学、日本語学、言語学

キーワード
  • イントネーション
  • 文末
  • アクセント
  • 方言
  • 話し言葉