~希少糖生産技術の向上並びに新規技術の開発~
2002年度に本学の何森教授が長年にわたり進めてこられた希少糖研究を核とした文部科学省の知的クラスター創成事業が採択されました。それ以降、希少糖の大量生産技術の確立及び希少糖の機能の解明とそれらを応用する研究が大きく発展していますことは、希少糖国際学会を始めとするいろいろな学会発表などを通じて、皆様方もよくご承知のことと思います。
知的クラスター創成事業の成果として、希少糖の持つ機能の解明が進んだ結果、新たに希少糖を応用する本格的な研究プロジェクトが立ち上がろうとしております。このような各種応用研究の進展に伴い、希少糖の需要が飛躍的に増大すると予想されております。
このたび、本学希少糖研究センターの何森教授が開発した希少糖生産戦略であるイズモリングをもとに、各種希少糖及び新規誘導体の生産技術の開発研究と生産&販売を主たる事業目的とし、大学発ベンチャー「合同会社希少糖生産技術研究所」が設立されました。
希少糖の機能を応用する研究がますます活発化しているこの時期に、香川大学が持つ世界で唯一の希少糖生産技術が、この大学発ベンチャーを通じて工場生産技術にまで発展することが期待されます。